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大日本帝国は、何世紀にもわたってすこしずつ頽廃と崩壊をつづけていた。だがその事実を理解している数人の人間もまたここにいた。帝国の滅亡を回避するだけでなく、さらにそれを第一銀河帝国へと発展させるために必要な学問 「心理歴史学」 を完成させるため、我々は日夜文化と人間への探求を進めるのだ!!
Posted by - 2024.04.27,Sat
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Posted by watanavader - 2008.05.11,Sun
2007年「ミスト The Mist」(126min)

ダラボンがホームグラウンドに帰ってきた!「ショーシャンク」や「グリーンマイル」なんかで感動作家的なペラい評価がわが国では強そうな彼ですが、なんせデヴュー脚本が「エルム街3」。もともと本人からしてジャンル映画大好きな人なんだもんね。「プライベート・ライアン」の冒頭、ノルマンディー上陸の描写が初期脚本ではぬるかったんで、急遽スピルバーグが「もっとスパルタンな脚本(ホン)にしてくれッ!」と頼んだこともあるらしいし。

で本作ですが、うんうんいいよいい!こりゃ「サイン」「ドリームキャッチャー」に劣るとも勝らない出来じゃないか!?(←え?)
キング原作の映像化作品はよく「異世界に迷い込んだ謎」の部分をメインに据えるという愚行を犯してしまいがちですが(ランゴリアーズとかさ)そんな部分は実際適当な訳ですよ。どうせ魔界とか異次元とか(どっちも同じようなもん)なんだし。その点本作はその辺りをバックグラウンドに押しやり、人間同士の関係性をメインに据えます。実際キングの素晴らしいのはその人間描写だと思う。田舎モンと都会人、知識人と肉体労働者、善人とバカとの軋轢がいつも面白い。特にキングの描くバカの描写は絶品だ。もう自然とこっちも「早く死ねよ」とか思わされるもんね。
配給はひた隠しにしてお洒落客を動員しようとしている霧の中に潜む「例のアレ」も結構色んな種類が出てくるので楽しい。生理的にイヤな感じてんこ盛り。いい顔してんだコレが。山よりでかそうな奴とかもう最高。
基本的にはゲテモノ映画なんだけど(ロープを持って霧に入っていった奴のBパーツだけ戻ってくるとか)終わった後にうんざり感がないのはやっぱり芯がしっかりしてるからだろう。ここはやっぱ監督の人間性じゃないかな。

自分を失う奴、あきらめてしまう奴は死ぬと。シンプルなメッセージを言葉でなく心で理解したッ!★★★

文章とイラストは何の関係もないです。
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基本Posted by watanavaderで、Littが発言する場合には“Litt wrote:”とことわりを入れる体裁をとっています。日夜文明の崩壊を回避する為、心理歴史学を駆使して世界を影から支えております。
(注意・心理歴史学はSF小説「ファウンデーション」に登場する学問です)
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