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大日本帝国は、何世紀にもわたってすこしずつ頽廃と崩壊をつづけていた。だがその事実を理解している数人の人間もまたここにいた。帝国の滅亡を回避するだけでなく、さらにそれを第一銀河帝国へと発展させるために必要な学問 「心理歴史学」 を完成させるため、我々は日夜文化と人間への探求を進めるのだ!!
Posted by - 2024.05.05,Sun
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Posted by watanavader - 2008.06.06,Fri
2007年「シューテム・アップ Shoot 'Em Up」(86min)

コンテ描きだった監督が自分のやりたいアクション・アイデアを詰め込んだ作品。もうアクションばっかり。しかもわりと不謹慎寄り。産まれたばかりの赤ちゃんのへその緒を撃って切るとか、女を抱きながら押し込んできた賊を撃退とか。このアクション好きの監督はモチロン、ジョン・ウーのファンで、彼の映画からこの作品のアイデアも得たという。だがしかし本作と「挽歌」の間には決定的な違いがある。それは

まねしたいかどうか?だ。

植木鉢に銃を隠したくなるか?爪楊枝を咥えたくなるか?ロングコートをなびかせたくなるか?やたら早歩きで周囲を警戒するようになるか?お店では出口が見える場所に座るか?スローモーションで動きたくなるか?とどのつまりはそういう事なんだよ!やっぱりね。作り手が真面目かどうかだと思うんですよ。いや、本作の監督が不真面目に作ったとは決して思わないんだけども、多分ね、この人アクション撮った現場で「OK!最高!今のアクション超クール!」って喜んでると思うんですよね。歯ぁ出して。それに対してウーはコブシ握り締めて噛み締めるように「ウン」とうなずくだけなんだよ!(←勝手な想像)

トム・クルーズとかウェズリー・スナイプスを僕が好きなのも多分ヤツらもジョン・ウーと同じ噛み締め型なんだよね。対して同じオレオレぶりで世間から嫌われてるウィル・スミスは大喜び型。(←続いて勝手な想像)
この違いは「自分への目配せ」と「他人への目配せ」の配分違いではないだろうか?トムクル&スナイプスは自分がカッコイイ事が至上命題であって、それを見る客が喜ぶかどうかなんてのはあくまでオマケ。ウィル・スミスは「俺ってカッコイイでしょ?」って最初っからこっちに聞いてくる感じなんだよ。他者がいるのは大前提。まぁ人間として上等なのはウィル・スミスのほうじゃねえかなと正直思うんだが、人間として面白いのは断然トムクル&スナイプス組に決まっている。自分最優先。言い換えるとそれすなわち美学なのである。
そうゆうなかなか凡人が辿り着けない境地。そこに美学があれば映画は輝く。俳優、予算規模、ストーリーのショボさも超えて!そして俺らはそれをマネしたくてたまらんくなるのだ。

まぁ逆に言えばその境地に達する事が難しいから、美学は輝く訳で、そこに至らない作品が溢れるのもしょうがないのである。

 エンドクレジットのアニメは良かったんだよ。★★
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基本Posted by watanavaderで、Littが発言する場合には“Litt wrote:”とことわりを入れる体裁をとっています。日夜文明の崩壊を回避する為、心理歴史学を駆使して世界を影から支えております。
(注意・心理歴史学はSF小説「ファウンデーション」に登場する学問です)
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