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大日本帝国は、何世紀にもわたってすこしずつ頽廃と崩壊をつづけていた。だがその事実を理解している数人の人間もまたここにいた。帝国の滅亡を回避するだけでなく、さらにそれを第一銀河帝国へと発展させるために必要な学問 「心理歴史学」 を完成させるため、我々は日夜文化と人間への探求を進めるのだ!!
Posted by - 2024.05.02,Thu
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Posted by watanavader - 2008.08.03,Sun
「お前は何もかも変えちまった。永遠にな。
 もう戻れやしない。
 奴らにとってお前はただの畸形だ・・・俺みたいにな!」



2008年「ダークナイト / The Dark Knight 」(152min)

もし貴方がこの作品に少しでも興味があるなら、今すぐこんな文章なんか読むのを止めて劇場へ行け!そして自分の目で確かめてくるんだッ!それから積もる話をしようじゃないか!

そうなのだ。全て変えられてしまった。もう戻れない。

「ハルク」は面白かった。だがあれは漫画の話だ。
「スパイダーマン2」は傑作だった。だが1つのよく出来たヒーロー映画だ。
「バットマン・ビギンズ」は新境地を描いたか。でも1つのバットマンの映画に過ぎない。

「ダークナイト」は違った。

格が違った。次元が違った。そうまで言っていいと思った。アメコミでここまでの作品が作れるのか!?ここでは狂気に引き起こされる世界のシミュレーションが描かれる。そこでは正義、というか通常の思考は全くかなわないかのようだ。正気は完全に狂気に対して下位に属する。なんて恐ろしい物語だ。ぶっちゃけジョーカーに勝てる気がまるでしない。狂気に終わりはないかのように(実際長尺だが)、次々と起こるジョーカーの異常な企てに叫びだしたくなりそうになる。

だが、逆説になるだろうか、だからこそ闇の騎士の戦いは壮絶なまでに神々しい。以前からマーベルに対してDCは神話っぽいと思っていたが、本作でそれは決定的になったように思われる。あれだけ楽しみだった鉄男だが、この闇の騎士に勝てる気が全然しねぇもん!てゆうかもうジャンル違うよ。

この作品の恐ろしさ、諦めにも似た、この世界が変わってしまった感は、「この映画が語られてしまった」という事なんじゃないだろうか。映画を観た皆がジョーカーの狂気を知ってしまった。ジョーカーにどんな異常な事が出来たのかを知ってしまった。人間は他人がやった事をする事に対して遠慮がなくなる。世界はジョーカーの狂気を含んで続いていく。それはもちろんエスカレートしていくだろう。それは映画の中ででも、現実の事件としてでも。僕らはそれに順応する事を強いられるのだ。まさに、蝙蝠の格好の男が現れて、そしてジョーカーが現れたように。

いやもう夜通し喋って朝帰りですが、なんかまだ寝れません!そうだ、前作もタイトル出るタイミングに痺れたが、今回はその比じゃないかっこよさですよ!もう泣きそう。しばらくバットマンバットマン言うてそうです。

あ、ちょっと字幕が気に入らなかった。原語では湾曲表現してんのにそのまま「言わない事」を字幕にしちゃってたり。うーん分かりやすさだろうけど、なぁ?

あ、ハービーあんたもう地上波とか無理だから。★★★★★

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基本Posted by watanavaderで、Littが発言する場合には“Litt wrote:”とことわりを入れる体裁をとっています。日夜文明の崩壊を回避する為、心理歴史学を駆使して世界を影から支えております。
(注意・心理歴史学はSF小説「ファウンデーション」に登場する学問です)
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