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大日本帝国は、何世紀にもわたってすこしずつ頽廃と崩壊をつづけていた。だがその事実を理解している数人の人間もまたここにいた。帝国の滅亡を回避するだけでなく、さらにそれを第一銀河帝国へと発展させるために必要な学問 「心理歴史学」 を完成させるため、我々は日夜文化と人間への探求を進めるのだ!!
Posted by - 2024.04.25,Thu
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Posted by watanavader - 2008.05.26,Mon
2008年「ランボー 最後の戦場 Rambo」(91min)



凄かった。ロッキーといい、60歳にしてスライの情熱は燃え上がっている。知らなかったんだが、ランボーシリーズは全てR15指定だったのだ。だが本作は過去シリーズとは比べ物にならない凄惨な描写がタイトル前から観客に叩きつけられる。あの「ランボー」シリーズの最新作を観に来ただけのつもりの観客はその強烈な一撃に頭を切り替える必要を迫られる。この映画において、全ての人間の死に様は無残そのものである。ランボーが殺そうが、ミャンマー軍が殺そうが、哀れなボランティアが命からがら仕方なく殺そうが、である。人が死ぬという事はそういう事なのだ。映画としての誇張かと思いたいが、(確実に)現実の戦場はこれより酷いと思うべきだろう。

舞台は今話題になっているミャンマー。だがこの映画を観ると驚くほどミャンマーの情報なんて報道されていないんじゃないか!?と愕然となる。ルワンダと同じようにまた僕らは知らないままでいるのだろうか?撮影はタイで行ったようだが、現場ではミャンマーから逃れてきた難民が撮影に協力してくれたという。各描写も彼らに聞いたものという事だ。一体どんな撮影現場だったのだろうか?それを思うと胸が締め付けられる思いだが、これを撮り切ったスライは凄いと思う。実際予算はあまりなかったと思われる。人体破壊のCGや爆発エフェクトも稚拙な部分が見受けられた。だがそれもクオリティが下がっても入れなければならない描写と判断したのだろう。

今回一番心動かされたのはあの「3」がありきとしているところだ。タリバンを聖なる戦士として共に戦ったという、もはや冗談にもならないあの物語からスライは逃げていない。だから本作のランボーが人間に絶望してるのが生きてくるのだ。

「ムダに生きるか、何かのために死ぬか、お前が決めろ」

観る前はダサいコピーだと思ったが、劇中この言葉はランボーの口から、傭兵の一人に投げかけられたものだ。ランボーは自分が傭兵と同じ人を殺すしか能のない人間と知ってこの言葉を発している。そしてこの言葉には続く下の句があるのだが、それがランボーの存在の哀れさを物語って最高に泣けた。

話の流れがまぁ「2」とかと変わらないんで、「2」ならもう1アクションシーンぐらいあったはずの短さとか、ランボーが定点戦闘で動かないとか(いや、物凄い走ってるシーンもあるんだけど)スライの体力的限界も見えるんだが、そんなの物ともしない力作である。

★★★★ ラストもベタ過ぎると思うが、これもシリーズを観てきたものとしては泣かざるを得ない。
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