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大日本帝国は、何世紀にもわたってすこしずつ頽廃と崩壊をつづけていた。だがその事実を理解している数人の人間もまたここにいた。帝国の滅亡を回避するだけでなく、さらにそれを第一銀河帝国へと発展させるために必要な学問 「心理歴史学」 を完成させるため、我々は日夜文化と人間への探求を進めるのだ!!
Posted by - 2024.04.27,Sat
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Posted by watanavader - 2008.02.09,Sat
いよいよ今日はあそこですよ!

そう!DIOのいるあの場所だッ!という事で商店街「ハーン・ハリーリ」に行く。今日もタクシーに迎えにきておいてもらう。もうこの運転手さんのモハメドさんにも3回目で随分お世話になっています。ちなみにエジプト最初に話しかけてきたタクシーの運ちゃんも別人ですが名前はモハメド。

 朝9時半に着いたけど、全然お店が開いてないです。

近くに大学があってそっちのほうは結構人通りも多いよう。でも静かな開く前の商店街も趣きがあっていい。気ままにどんどん歩く。

 まさに遺跡の中を商店街にしてるよう!

通りに沿って歩くとそんな迷わないと思うんだけど、ちょっと横の小さな小道に入ると途端に方向感覚喪失。行き止まりだったり、迷路のように進んだり。おじいさんが黙々と家具を作っている袋小路にいきあたったりして「戻りな」とか言われる。ひょっとしてここって家の一部の私道なんじゃないかと思ったり。 しかし昨日の雨で道は泥と水溜りでぐちゃぐちゃ。でもおかげで埃っぽさはちょっと落ち着いてるのかなとも思う。 適当に歩いてはいるが、一応この商店街を高台から見渡せる「アズハル公園」を目指しては歩いて行く。日本でもいつも持ってるコンパスだけを頼りに方向だけ確認しつつ進む。

 そこらじゅうにある似たようなモスクがまた位置感覚をさらに狂わせる 

今回は予定になかったんだけど、やっぱモスクは入りたかったなぁ。でも神聖な場所に観光気分でズカズカ入るのは気が進まないのでやっぱり観光向けに開いているモスクを選んで行くべきだと思った。

 すわ バステト女神の攻撃かッ!? 聖獣だけあってか割と猫がいっぱい。 

人が少ないと言っても商店街なので、準備中の半開きの店や商品の搬送は結構ひんぱんに行われていたんだけど、ある時急に人がいなくなってしまった。やたら人気がなくてゴミも多い気がする。スラムっぽいぞ。てゆうかここが商店街のベッドタウンなのかな?
  

でも高台に緑が見えたので、公園だと目算をつけてこの通りを進み続ける。やっぱりもう廃墟かつ貧民街な感じになってきた。全然観光向けな感じでない土着臭が臭い立つ。行き止まりでボロボロの服をまとったおっちゃんと会った時は流石にちょっとヒヤッとする。静かに「Go Back」と言われたので素直に引き返す。かなり高い丘にきたはずなんだが全然緑が見えん!?おかしいな?と思ってとにかくまぁ広い道を探す。

  やっと開けた場所に出たと思ったら一面廃墟! ここまでくると廃墟でも壮大。

なんで全部屋根がないんだろうか?新築・・・じゃないよな?カイロ全般に言える事だが建物が建築中なのか廃墟なのかの境界線が異常にあいまいなのだ。全然どっちかわからんのです。

でも廃墟の向こうに見える「モハメド・アリ モスク」のおかげで位置がつかめた。やっぱ行き過ぎてたみたい。やっとアズハル公園に着く。ここは有料で(つっても60円ぐらいだけど)びっくりするほどキレイな公園。きちんと塀で警備されててゆったりしてます。ゴルフクラブみたいな豪華さ。噴水もあるし人口池横に小洒落たオープンカフェもあります。観光客は全然見当たらなくてみんな地元のカップルみたい。
この日は天気も良くて風も涼しく高台の芝生から見るカイロの町はもう絶景でした。一応ピラミッドのシルエットも確認できたんだけど手前の2つのビルにちょい隠される感じ。黒澤なら「あのビルはけさせろ」と言うね。

ここでアザーンがそこらじゅうから鳴り響き始める。イスラム教の礼拝への呼び掛けだ。おお!なんかちょっと盛り上がる。一斉にそこらじゅうの人が全て跪いて祈り始める!・・・かと思ったけど、結局祈ってる人って1人しか見なかった。なんすか!?みんな不信心なんじゃないの?つか色々宗派があんのかな?寝る前に1回だけ祈ればOKとかみたいな。ちょっと残念に思う。

丁度昼なんでメシ時なんだが公園内のカフェは2000円とかの食事もあって普通に高ぇ。てゆうかここは地元の味を楽しむべきなので、今一度ハーン・ハリーリへ戻って今度はお店を見て回るつもりなのだ。公園からも出発地点がすぐそこに見えて意外と近くだったのだと思う。

  地元の味コシャリを食べる。味はまぁ・・・「ふむ」って感じです。

てゆうか米、マカロニ、スパゲッティ、って炭水化物ばっかりかよ!エジプト茶はたっぷり砂糖をいれていただきます。普通の紅茶と変わらないような味です。食ってる間にも、テーブルに黙って首からさげた名刺サイズのカードを見せて何か訴える女性がやってくる。カードのイラストがどうもアラビア風なのか線が波打った感じなので判りづらいのだが、どうも車椅子マークのよう。どうやら身障者なのでお金頂戴という事みたい。この女性は口が聞けないという事らしく親指を人差し指をこすって「金、金」と言っているようなのだ。ホントかどうかわかんないけど、こういう事もあるのかー、と関心してお金を上げる。1LEの半分の50ピアストル(つまり10円)を出す。「こんだけかよ」的ななんとも言えないニヒル顔で素直に立ち去る女性。でもこの後店の中のテーブル全部回ってたみたい。サービスなしの直接バクシーシを求められたのは結局この1回だけだったなぁ。
さらに今度は靴磨きがやってきた。おお!これはナイスなサービスだ。前日からの強行軍で靴はもう排気ガスの泥で真っ黒ですよ。でも5LEを値切って3LEでやってもらう。しかも思ったよりテカテカにしてくれていたく満足した。正直5LEぐらいあげればよかったと思った。(思っただけ)

  ドッギャーン!アスワンツエツエバエかッ!?

流石に人がわんさか。お店も次から次へと声をかけられるがさすがに慣れたもんでサクサクあしらって行きます。値段交渉は確かに面白い。2000LEつってた魔法のランプみたいなのが100LEまで落ちるし。でも僕の見立てで40LEだった。接着剤はみ出てんだよ!
しつように交渉を続けようとする人もいれば、こっちが値段を提示するとすっと諦める人もやっぱりいる。こうなると食いついてこないエジプト人を見ると「そんなんで商売うまくいってんのか?」と心配になるぐらいだ。色々見たけど装飾品がやっぱ一番メインな気がする。他はもういかにも観光土産なものばかり。アクセサリーはまぁ興味ないし、観光土産もグッとくるものが見当たらなかったので適当に知人へのお土産を買いつつ、基本値段交渉を楽しんだだけという感じ。思いっきり冷やかしですいませんでした。土産屋の店番をしていたもの静かな少年は3人目のモハメドでした。

で、ジョジョ第3部のDIO戦。夕刻にこの辺の場所であの少ない人通りなどありえないと思った。もう人わんさか、車ブーブーですよ!

 今日の夕焼けは格別でした。あぁ今この瞬間のピラミッドを見たい!

さてこの帰りのタクシー。相変わらずの渋滞で運転手はいつもブーたれてて、「だからこれがないとストレス解消できねんだよ!」つってタバコ吸ってました。運転手は割りと皆がそんな感じw。機嫌よければ歌うたってます。
渋滞で車線ギュウギュウでも一応救急車などの緊急車両(救急車はトヨタ車で“この車は日本から送られました”ってシールが張ってありました)には流石にしぶしぶながらも道を空けるんですが、今回の運ちゃんはこれを見逃さなかった!すかさず救急車の後ろにつけて爆走!おおダイハード3!「ゴキゲンだっぜ!(俺の脳内翻訳)」とか叫びながら大喜びで運転。救急車も「どけコラ!(これも脳訳)」とか言って道を空けさせて、われらがタクシーは快適に渋滞を切り進みます!これは笑った。道を逸れて救急車が行ってしまった時はもちろん「オーマイガッ」でした。

エジプト最後の食事はホテルのレストランで取る事にする。コースだと80LEと言われたんだけど、明日の航空チケットの再確認が自信なかったので(ホテルから航空会社へ電話して確認したのだが、英語での電話越しのチケット確認はよくわからない内に切られちゃったので上手くいったのかどうかようわからんかったのだ)何かあった時の事を考え金を残しておこうと単品のサカナのフライとご当地ビール「ステラ」を頼む。フライはなんかゴムみたいな歯ごたえだった。まさかビクトリア湖のナイル・バーチじゃあるまいな?あ、お勘定って何て言うんだろうと思ったが「チェック・プリーズ」で大丈夫だったよ。

さて明日はもうカイロを発つ日である。
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Comments
夕暮れの通勤時間帯はギシギシなんですゥ
((C)ウィルソン・フィリップス上院議員)ってなエジプトの交通事情はホントだったのね。
歩道も怖くて歩けねーだば。

街並みの写真、いいですね。ふらふら歩いてみたいな。

Posted by Litt - 2008.02.10,Sun 01:58:30 / Edit
関係ない 行け
つーかいつもギシギシだったっつーの。
Posted by watanavader - 2008.02.10,Sun 02:55:51 / Edit
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(注意・心理歴史学はSF小説「ファウンデーション」に登場する学問です)
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